• 2025-01-24

現代自動車、2024年純利益は7.8%増の1兆4,500億円に

現代自動車は23日、2024年業績を発表した。新車販売総数は減少したものの、主力市場である米国での好調な販売と金融収益増に支えられ増収となった。営業利益は経費増でマイナスとなったが、配当金などの営業外利益が増え純利益は前年比7.8%増の12兆2,300億ウォン(1兆4,553億円)を記録した。今年の営業収入はほぼ横ばいの3~4%程度の増収を見込む。前年比15.7%増の16兆9千億ウォン(1兆8,590億円)規模の積極的な投資を計画している。

売上高に相当する営業収入は前期比7.7%増の175兆2,310億ウォン(19兆2,754億円)で、うち自動車売上高は同5.1%増の136兆7,250億ウォン(15兆397億円)だった。金融収入は同27%増の28兆4,470億ウォン(7兆1,291億円)と大きく伸ばした。

半面、営業利益は増収を示しながらも収益率が悪化する自動車部門が足を引っ張り、同5.9%減の14兆2,400億ウォン(1兆5,664億円)に落ち込んだ。人件費が13.8%増となったほか、製品保証引当金が同71.6%増の3兆9,540億ウォン(4,349億円)に膨らむなど経費増が目立った。一方、営業外利益では配当金が3兆1,140億ウォン(3,425億円)26%へと増えるなどしたことで、同42.1%増と伸び、純利益増につながった。

電気自動車(BEV)販売台数は同18.6%減の21万9千台にとどまった。その反対に、ハイブリッド車は同32.9%増の49万7千台へと大きく伸ばした。これにより、プラグインハイブリッド車や燃料電池車を含む同社の「エコ・フレンドリー車」は同8.9%増の75万7千台に達した。

期中の新車販売台数は414万2千台で前年比1.8%減少した。地域別では韓国が同7.5%減の70万5千台、欧州が同4.2%減の60万9千台と実績割れした半面、主力の米国が同9.1%増の98万8千台に増えた。(2025年1月23日)