
現代自動車と起亜自動車は24日、ロボット専用バッテリーの共同開発でサムスンSDIと提携することで合意した、と発表した。現代自と起亜自は配送や電気自動車への自動充電などにロボット活用に注力しており、限られたスペースのなかでエネルギー密度を高めるなど高性能バッテリー開発の強化を急いでいる。
3月5日からの専門展に出展
現代自と起亜自、サムスンSDIは現代自グループのUiwang研究センターで、共同開発に関する覚書に署名した。サービスロボットに搭載するロボット専用バッテリーの開発で提携し、高性能なロボット用バッテリーの開発と安定した供給に取り組む。来月5日からソウルで開催される「インターバッテリー2025」で技術展を行い、世界的なロボット用バッテリー市場における成長可能性をアピールする計画だ。
現代自グループのロボット工学研究所のドン・ジン・ヒョン副社長兼所長は「ロボットLABの先進技術とサムスンSDIのバッテリー技術を組み合わせることで、多様な消費者ニーズを満たす競争力のあるロボット製品の開発が加速されるものと期待している」と述べた。サムスンSDIの戦略マーケティングチームのハン・チョー執行副社長は、「今回の協力により、ロボットバッテリー市場に差別化された技術と高品質の製品を投入していく」と話した。
現代自によると、ロボット産業のほとんどの分野で専用のバッテリーが不足しているという。このため、電動工具や軽電気自動車(LEV)用のバッテリーを使用せざるを得ず、複雑で不規則な動きをするロボットにはバッテリーの設置スペースが限られていることから出力容量の低下などが課題だという。
現代自と起亜自のロボット研究所は昨年6月、ソウル市城北区のファクトリアルソンビルで配達ロボット、電気自動車自動充電ロボット、高度な顔認識技術を用いたサービスを開始した。11月には、ウェアラブルロボット「X-ble Shoulder」を発表し、商品化計画を発表している。(2025年2月25日)