
現代自動車とゼネラル・モーターズ(GM)は6日、5車種を共同開発すると発表した。両社は昨年9月に車両開発から部材調達までの広範囲な領域で協力していくことで合意、提携しており、今回はその具体的な取り組みを明らかにした格好だ。両社の共同開発車は将来的に年間80万台以上の生産規模になるという。
低炭素排出鋼の共同調達も合意
共同開発する5車種は、中南米市場向けにコンパクトSUVと乗用車、ピックアップ、中型ピックアップの4車種と、北米向けの電気商用バン。中型トラックはGMのプラットフォームを、コンパクトカーと電気バンは現代自がその開発をそれぞれ主導する。両社の生産が本格化すれば、共同開発車の販売台数は年間80万台以上になるという。
現代自、2028年に商用EVバンを米国生産へ
このうち、中南米向けはすでに開発が進んでおり2028年に発売する。現代自が開発を担う電気商用バンは米国生産する予定で、早ければ2028年にも生産開始する。
現代自のホセ・ムニョスCEOは、「現代自とGMの戦略的提携は、複数の自動車セグメントと市場にわたって顧客に価値と選択肢を提供し続けるのに役立る」と述べ、中南米市場を強化したい現代自にとってGMとの提携が大きく事業補完できると指摘。一方、GMのシニアバイスプレジデント兼グローバル最高調達・サプライチェーン責任者であるシルパン・アミン氏は、「より早く、より低コストでお客様により多くの選択肢を提供する」とその戦略性ある意義を強調した。
両社はまた、北米と南米で材料、輸送、物流に関する共同調達イニシアチブを計画しており、「持続可能な製造への取り組みの一環」として、低炭素排出鋼に関する協力を模索することで合意したことも明らかにした。(2025年8月7日)