ゼネラル・モーターズ(GM)は12日、自動車インターフェースの標準化をめざす「COVESA」に参加し、GMの車両ソフトウェア「uServices」を月内にも提供、開発統合する、と発表した。これにより、BMWとフォードがけん引してきたSDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)分野の世界標準化がGMの参加で一段と加速しそうだ。
COVESAは「Connected Vehicle Systems Alliance(コネクテッド・ビークル・システムズ・アライアンス」で、2009年にインテルなどのサポートでBMWやビステオン、デルファイなどが立ち上げた業界横断のオープンソースグループ「GENIVI」の後継。今回、GMは改めてCOVESAに参加することで、標準化したSDVの導入で開発強化とコスト低減を図りたい考えだ。
GMのSDV担当のフランク・ゲーネッシアECA(エグゼクティブ・チーフ・アーキテクト)は「既存技術を共有することで、GMはサードパーティのソフトウェアのエコシステム開発を加速させたい」と話す。COVESAエグゼクティブ・ディレクターのスティーブ・クラム氏は「GMをもう1社のグローバルOEMとして、オープンソースコミュニティに積極的に貢献していただけることを大変喜ばしく思う」と歓迎した。
COVESAは、BMWとフォード、ボッシュのほかデンソー、ルネサス・エレクトロニクス、現代モービスなどが参加している。