ゼネラル・モーターズ(GM)は24日、2023年第3・四半期(7~9月、Q3)の業績を発表。売上高は前年同期比5.4%増の441億3100万ドル(6兆6082億円)で、営業利益は同11.2%減の30億1300万ドル(4511億円)だった。トラックやSUVの収益モデルが好調な販売を示しながらも、EV関連費用や自動運転の「GMクルーズ」開発費の増加が響き増収減益となった。
期中の新車販売台数は、161万9千台で前年同期比5.2%増だった。このうち米国では同21.2%増の67万4千台と大きく伸ばした。シボレー「シルベラド」などフルサイズトラックが好調な販売を示したほか、コンパクトSUVの「シボレー・トラックス」は5倍の販売増をみせた。一方、中国では同14%減の54万2千台にとどまった。これにより、1~9月の総販売台数は同4.5%増の458万5千台となり、なかでも米国は同19.3%増の197万台をマークし、米国でのシェアをわずかながらも引き上げた。
GMは固定費の削減プログラムが順調に進んでいるとし、2024年までに2億ドルの削減が見込めることを明らかにした。また、今後もEVへのテコ入れを強めるとし来年第1・四半期には「キャデラック・エスカレート」のEVを発売するなど品揃えを増やしながら、2025年には北米でのEV生産を100万台とする目標も改めて示した。