フォード・モーターは26日、2023年第3・四半期(7~9月、Q3)業績を発表した。好調な商用車事業がけん引し売上高は前年同期に比べ11.2%増の438億100万ドル(6兆5745億円)に、営業利益は同2.2倍の11億2900万ドル(1694億円)となった。UAWのストライキを理由に通期の業績見通しは撤回した。
期中の新車販売台数は108万6千台で、前年同期横ばいだった。このうち「モデルe」と呼ぶBEVは販売台数こそ3万6千台と前年同期に比べ44%増えたものの税引き前利益は依然として赤字のままだった。一方、「フォード・プロ」と呼ぶ商用車事業は堅調で、前年同期比15%増の138億ドル(2兆713億円)をマーク。前Q2に比べれば売り上げも利益も減ったものの当期の収益を支えた。同時に、ソフトウェアビジネスが大きく伸長しており、同社によると50%以上の伸び率で60万件以上の契約を得たという。
これにより、同社1~9月の売上高は前年同期比14.2%増の1302億2900万ドル(19兆5473億円)となり、営業利益は同21%増の57億300万ドル(8560億円)だった。売上高営業利益率は4.4%で、わずかに改善している。1~9月の新車販売台数は326万1千台で、前年同期に比べ5.7%増だった。