フォードモーターは11月30日、2023 年通期業績のうち税引き前利益は100億~105億ドル(1兆4,765億~1兆5,503億円)との見通しを示した。ジョン・ローラーCFOが同日朝行ったバークレイズ・グローバル・オートモーティブ・ミーティングで発表した。また、2021年に打ち出した事業戦略「フォード+」への自信を示しつつも、UAWとの労使協議で合意したことで新たな費用支出は88億ドル(約1兆3千億円)にのぼることを明らかにした。
フォードの2023年通年の税引き前利益をストライキ関連の逸失利益17億ドルを含め100億ドルから105億ドルと見通した。ストライキの影響で、第4四半期に16億ドルにおよぶという。利益率の高いトラックとSUVの生産が中断、卸売台数で計画を約10万台下回ったためと説明した。フォードの第1~3四半期までの純利益は49億ドル、調整後EBITは94億ドルとし、通年の調整後フリーキャッシュフローは50億ドルから55億ドルになると予想している。
ジョン・ローラCFOは「この業界は、テクノロジー主導でかつてない大きな変革期を迎えている。
新旧を問わず、取り残される企業も出てくるだろう。フォード+は勝つための正しい戦略だ」と述べた。
なお、2024年通期の業績に関する最初のガイダンスを2月6日(火)に発表する予定という。