ステランティスは14日、「第2回ステランティス・ベンチャー・アワード」を開催し、テクノロジー新興企業11社を表彰した。同アワードは、ステランティスがコラボするスタートアップ企業を対象に、顧客体験へのインパクトや技術の新規性などで優れた取り組みを行っている企業を選出した。
ステランティスのネッド・キューリック最高技術責任者(CTO)は、「私たちはお客様に愛され、楽しんでいただける製品を作ることに重点を置いている。ステランティス・ベンチャー・アワードは、革新的な新興企業の斬新で創造的な視点を評価した」と話す。
ステランティスは、パートナーシップ契約を結ぶものと、「ステランティス・ベンチャー・キャピタルファンド」で最先端技術を開発する新興企業に投資する、2つの方法でスタートアップ企業を支援している。パートナーとして110社以上と、投資は12件行っている。同アワードはステランティスの事業戦略「デア・フォワード2030」に合わせてカテゴリー分けした。受賞者は次の通り。
〈ケア〉▽レシクリ社(ブラジル):ステランティスとレシクリは、微生物を利用した革新的なバイオ冶金プロセスを活用し、電気バッテリーから希少物質を回収するために協力した。▽ネットゼロ社(フランス):農業残渣を炭素の非常に安定した形態であるバイオ炭に変えることで、大気から高永久的に炭素を除去することに特化している。▽トレイル・オフロード (米国):Uコネクトシステムで利用可能なトレイル・オフロード・ガイドでジープ車のオフロード走行を楽しくサポート。▽ヴィーヤ (米国):北米のステランティスユーザー適切な Free2move 家庭用充電機器を選択・設置できるようサポートすることで電化を体験しやすくした。
〈テック〉▽ティアマ社(フランス):先進的なナトリウムイオン電池セル化学を開発。kWhあたりのコストが低くリチウムイオンに代わるもので、リチウムとコバルトを含まない持続可能性が注目。▽エレクトラ・ヴィークルズ(イタリア/米国):既存および次世代化学物質の電池寿命、航続距離、安全性を延長し、全体的な性能を向上させるAIベースのソフトウェア・ソリューションを提供。▽ワイヤール (イスラエル):高度な4Dイメージング・レーダー・プラットフォームを使用し、車内の監視と安全性向上のための複数の動きを検出・追跡するシステムを開発。▽ジオフレックス社(フランス): 4センチメートルまでのグローバルなリアルタイム測位精度を実現し、高度な自律走行技術を支援。▽6K(米国):ユニメルト・プラズマ・プロセスにより、クリーンで低炭素排出の材料生産を保証する高度な持続可能な製造を可能にした。
〈価値〉▽シッペオ(フランス)とフライト・ヴェルフィ(米国):顧客やディーラーが車両の輸送場所をリアルタイムで追跡するシステムサービスを提供。