• 2024-09-29

UAW、ステランティスを告発。「ダッヂ・デュランゴ」の海外への生産移転計画に不当労働行為として

全米自動車労組(UAW)は16日、ステランティスが昨年の労働契約で盛り込まれた生産計画を反故にしたとして、全米労働関係委員会(NLRB)に連邦不当労働行為の申し立てを行った、と発表した。17日夕(日本時間18日9時)にはUAWのショーン・フェイン会長が演説をし、ステランティスに契約履行を求める決起を表明する予定だ。

UAWは、ステランティスと昨年合意した労働協約で、イリノイ州ベルビディアの休止中の組立工場を再開することやデトロイトでダッジ・デュランゴを生産することなども約束したとし今回、協定に違反してダッジ・デュランゴの生産を米国国外に移転しようとしていることに、NLBRに苦情を申し立てた。

17日には、UAWのショーン・フェイン会長が組合員向け演説を行い、ステランティスに対し約束を守るよう訴える。UAWステラティス部門のケビン・ゴティンスキー部長は「ステラティスは世界で最も利益を上げている自動車メーカーの1つであり、その利益はアメリカ市場から得ている」と指摘し、「 私たちは、必要であれば、阻止するために行動を起こす」とストライキの可能性を示唆している。(2024年9月18日)