• 2024-12-23

ステランティス、サムスンSDIと2カ所めのバッテリー工場建設を発表

ステランティスとサムスンSDIは24日、バッテリー生産の合弁事業「StarPlus Energy」で米国に2つ目の生産工場を設置する覚書に調印した、と発表した。新工場の設置場所は未定。2027年の生産開始を目標に、当初34ギガワット時(GWh)の生産能力をめざす。

ステランティスとサムスンSDIは昨年5月、米国インディアナ州ココモに初の電池製造施設を建設することを発表した。2025年第1四半期の操業開始を目標とするこの工場は、当初目標の23GWhから33GWhの年間生産能力を持つ予定だ。

「ステランティスのカルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)は、「この新工場は、10年後までに北米市場向けに少なくとも25台の新型バッテリー電気自動車を提供するという当社の積極的な目標達成に貢献します。「我々は、偉大なパートナーであるサムスンSDIとともに、米国での生産能力を増やし続け、2038年までにカーボンニュートラルの約束を達成するための次のステップを築いています。

「サムスンSDI社長兼CEOのチェ・ユンホは、次のように述べています。「昨年、ステランティスとの合弁会社を設立したことで、北米における当社の存在感を示すための強固な基盤を築くことができました。「第2工場は米国への市場浸透を加速させ、最高レベルの安全性と品質を備えた製品を供給することで、ステランティスが米国の電気自動車時代への移行を推進するのを支援します。

ステランティスは、戦略計画「Dare Forward 2030」の一環として、2030年までに欧州で乗用車用バッテリー電気自動車(BEV)の販売構成比を100%に、米国で乗用車と小型トラックのBEVの販売構成比を50%にする計画を発表した。これらの販売目標を達成するため約400GWhのバッテリー容量を確保している。ステランティスは、2038年までに、すべてのスコープを含めて、カーボン・ネット・ゼロ企業となり、残りの排出量を一ケタ台のパーセンテージで補償することを目指している。新施設の場所は現在検討中で、詳細は後日発表するという。