米ミシガン州にあるトヨタ自動車の共同安全研究センター(CSRC)は27日、モビリティ技術の安全性向上に特化した次の研究フェーズの一環として、3つの新規プロジェクトを立ち上げる計画を発表した。また、ミシガン大学国際自動車医学センター(ICAM)の研究プロジェクトにも参加し、歩行者や自転車利用者、eスクーター利用者などの共有道路利用者との衝突に関する継続的な研究を支援することも明らかにした。
CSRCでの新規プロジェクトは、車線中央維持のためのドライバー支援機能の調査、安全運転を促進するための車載介入プロトタイプの作成、より安全な運転行動を促すためのドライバーの意思決定を支援する技術の改善に役立つデータ活用ーの3つ。ICAMとの研究プロジェクトでは、これまで衝突事故や負傷の原因となってきた自動車と自動車以外の道路利用者との間の一般的なシナリオについて、効果的な緩和策や予防策の開発に貢献することをめざしている。
CSRCのダニール・プロホロフ所長は、「われわれの新しい研究プロジェクトは、自動車産業における安全性の向上という我々の使命に対するCSRCの献身を例証するものとなる。研究者と協力してモビリティ技術に関連する現実世界の問題を研究することで、より優れたエンジニアリング・ツールを開発し、ドライバーに先進技術の可能性を最大限に引き出す力を与えることをめざします」と話している。