全米自動車労組(UAW)が24日にワシントンで開催した全国地域活動プログラム(CAP)大会に、ジョー・バイデン大統領が出席しUAW組合員を前に演説した。UAWは2024年の大統領選でバイデン大統領をその候補として支持することを同日発表した。
バイデン大統領は昨秋のUAWのストライキに参加した時のことを振り返りながら、製造業の国内回帰を推し進め雇用を守ることを訴えた。とくに、インフレ抑制法などによる自動車需要の喚起策に引き続き取り組むことを表明した。
UAWのショーン・フェイン会長は、昨秋の「スタンド・アップ・ストライキ」で「自分たちの問題で団結し、アメリカ国民として重要なことに集中すれば私たちは勝てることを学んだ」と述べ、インフレ率に合わせた賃金調整を行う”COLA”の獲得などの成果を上げたと強調した。同時に、バイデン大統領とドナルド・トランプ前大統領がUAWと自動車産業界に対してどのような言動をしてきたかをスライドで示しながら、今年11月の大統領選にバイデン氏の再選を支持することを正式に表明した。
UAWのCAP大会は半年に一度開かれる活動方針会議で、23~24の2日間にわたって開かれた。今回は「スタンド・アップ・フォー・ユア・フューチャー」と題し主に退職後の待遇に焦点を当て行われた。23日にはフェイン会長が基調講演した後、マーガレット・モック事務局長が女性の中絶権利について述べた。また、バーモント州選出のバーニー・サンダース上院議員(民主党)も出席し講演した。(2024年1月25日)