テスラは24日、2023年業績を発表し、売上高は前年比18.8%増の967億7,300万ドル(14兆2,895億円)と増えたものの営業利益は同34.9%減の88億9,100万ドル(1兆3,128億円)の増収減益だった。販売台数は180万台と前年を38%も伸ばした半面、値引き競争から台当たり売上高を約88万ドル(約130万円)減らしたのが響いた。
売上高営業利益率は9.2%に大幅低下
2023年の自動車生産台数は前年比34.8%増の184万5,985台で、販売台数は同37.6%増の180万8,581台だった。うちオペレーティングリース台数は7万2,226台で前年に比べ51.8%増えた。一昨年の2021年には6万台規模だったオペレーティングリースが回復した。モデル別では、「モデル3/Y」の販売台数が同39.5%増の173万9,707台で全体の96%を占めた。これにより、自動車売上高は同15.3%増の824億1,900万ドル(12兆1,700億円)だった。台当たり売上高は前年の543万9,125ドル(約803万円)から455万7,108ドル(約673万円)に下落した。
電力売上高は好調で同54.4%増の60億3,500万ドル(8,911億円)をマークした。売上高営業利益率は昨年の16.8%から9.2%へと大きく下げた。為替差益は10億ドルという。一方、テスラの自動運転ソフト「FSD」販売は、値上げで利用者が減少し伸び悩んだ。
テスラは2024年の新車市場見通しを「2023年の成長率を大きく下回る可能性がある」と指摘した。(2024年1月25日)