全米自動車ディーラー協会(NADA)は、データ管理サービス会社のオーセンティコムと組んでディーラーがベンダーや顧客、メーカーとの間で情報を共有するための情報管理プラットフォームを発表した。コネクテッドカーなど自動車を取り巻く情報が多層化するなかで、その安全で統合した情報管理を推し進めるとともに、米国連邦取引委員会が昨年定めた情報管理規則「セーフガード・コンプライアンス・ルール」に沿った。
米当局の規制に準拠。使用料は無償
発表した情報管理プラットフォームは「NADA Vault」で、オーセンティコムが開発したディーラーボールト・プラットフォームをベースに、さまざまな情報管理システムとデータを統合できるのが特長だ。これにより、ディーラーは各対応に必要なデータのみでベンダーやメーカーとの関係を管理し、顧客データを安全に保つことができるという。ディーラーの利用料は無償。
NADAによると、コネクテッドなど自動車関連技術の進歩に伴いディーラーとベンダー、メーカーとの間で顧客データや車両データのやりとりが増えている。米当局の法規制もあり、ディーラー各社はこうしたデータを管理・保護をする責任を迫られている。
NADA のマイク・スタントン会長は「ディーラーは相当量の顧客と車両情報に責任を負っており、データを管理するための安全で信頼できる方法を必要としている」と指摘し、今回の新たな管理プラットフォームが会員ディーラーの事業を支援することにつながると歓迎した。(2024年6月14日)