• 2024-12-23

GM、北米事業のQ2営業収益が過去最高に

米ゼネラル・モーターズ(GM)が23日に発表した2024年第2四半期(4~6月、Q2)業績は、営業収益が前年同期比7.2%増の479億6,900万ドル(7兆4,870億円)、営業利益が同38.9%増の38億7,300万ドル(6,045億円)と好業績を見せた。相次ぐ新モデルの販売で0.7ポイントとわずかだがシェアアップした北米事業が、過去最高の営業収益を記録した。同社では通期も好調な業績が続くとしたほか、苦戦が取りざたされる電気自動車(EV)販売が年間で20万~25万台に達し第4四半期で黒字化するとの見通しを示した。

期中の新車販売台数は143万2千台で、中国市場での大幅な販売減が響き前年同期に比べ9.5%減った。北米では同2.7%増の82万7千台、中国は同29.1%減の37万3千台にとどまった。これにより、自動車事業の売上高は同6.7%増の440億ドル(6兆8,675億円)となり、EBIT(利払い前・税引前利益)は同37.2%増の44憶3,800万ドル(6,926億円)となった。中国事業での持ち分法利益は前年同期の7,800万ドルの黒字から1億400万ドル(162億円)の赤字となった。

今年1~6月の上半期では、新車販売台数が同4.3%減の278万台にとどまった。中国はQ2での落ち込みが大きく同17.6%減の82万4千台だった。営業収益は前年同期比7.4%増の909億6,300万ドル(14兆1,975億円)となり、営業利益は同41.8%増の76億1,100万ドル(1兆1,879億円)と大きく伸ばした。純利益も59億1,300万ドル(9,229億円)と前年同期に比べ19.2%増えた。

GMは20億ドルの固定費削減プログラムが年内にも達成できるとするなど、引き続き好調な業績を見込んでいる。Q2で60億ドルの自社株買いを行うなどしこの半年で30%以上の株価引き上げをみせているが、23日になって大幅な下落を示している。(2024年7月23日)