フォードモーターは12日、商用車部門の「フォード・プロ」とフォード・カスタマーサービス部門「FSD」のテッド・キャニスCEO今月末で退任する、と発表した。キャニスCEOは2021年のフォード・プロ設立から同部門を率いてきた。後任は未定だが、フォード・ブルーのアンドリュー・フリック社長が暫定的にフォード・プロCEOを兼務する。
暫定後任にはフォード・ブルーのフリック社長
キャニスCEOが兼務してきたFSD部門責任者には、フォード・ブルー最高財務責任者(CFO)のダニエル・ジュスト氏が就く。
フォードのジム・ファーリー社長は「テッドのエネルギーと顧客に対する情熱は、フォード・プロを70ドル規模のビジネスへと成長させた」とその功績を称えた。
キャニスCEO:BEV開発にも携わった異色の経歴
退任するキャニスCEOは金融業界出身のエンジニアという異色の経歴の持ち主。電気自動車(BEV)部門のグローバル・ディレクターを務めたほか、「マスタング・マッハE」や「F-150ライトニング」、「Eトランジット」の開発にも携わった。キャニスCEOは「フォード・プロとFCSDを率いることは、私のキャリアの中で最もスリリングでやりがいのあるものだった。」と振り返った。