ゼネラル・モーターズ(GM)と電気自動車(EV)向け充電ネットワーク会社のEVgoは12日、全米の主要都市圏で400カ所の急速充電スタンドを設置することで協力する、と発表した。最大20ストールの充電器を備えるフラッグシップ・ステーションを、アリゾナやカリフォルニアなどで来年から展開する計画だ。
2025年から最大20ストールの旗艦拠点を大都市圏に
両社は、全米でのEV向け充電拠点づくりでこれまでも協力しており、計2,850カ所のDC急速充電スタンドを建設する計画で取り組んでいる。すでに、昨年8月には1千カ所目の急速充電スタンドをオープンし、2024年末までに2千カ所を設置する見通しという。
350kWの急速充電やアメニティ提供も
今回の合意は、これまでの取り組みを加速しEVユーザーへの新たな充電体験を提供する「次のレベルに引き上げる」ものになるという。新しいフラッグシップ・デスティネーションとして、350kWの急速充電器のほか、ショッピングしたりコーヒーショップを併設するなどドライバーが充電中に利用できる多様なアメニティの近くに設ける計画だ。
GMでは、フラッグシップ・ステーションには最大20のストールを設置する予定で、アリゾナ州とカリフォルニア州、フロリダ州、ジョージア州、ミシガン州、ニューヨーク州、テキサス州などの大都市圏で展開する計画だ。うち1号店は2025年のオープンをめざしている。
GMエナジーのウェイド・シェファー副社長は、「当社の顧客が便利で信頼できる充電をシームレスに利用できるようにすることは不可欠であり、この取り組みはそれを次のレベルに引き上げるものだ。EVgoのような業界リーダーとのコラボレーションを通じて、我々は革新し続け、全国のEVドライバーの進化するニーズを満たす顧客中心の充電ソリューションを拡大していく」と述べた。(2024年9月12日)