• 2024-11-05

フォード・プロ、EVへの代替支援ツールを発表

フォードモーターは17日、商業部門であるフォード・プロが、自社の車両が電気自動車(EV)に移行する準備ができているかどうかをフリートユーザーが判断できるように設計した「Eスイッチ・アシスト」など新しいデジタル・ツールを発表した。 リアルタイムでフリート業務をデータ分析し、業務用車両の電動化を支援する。

フォード・プロの「E-スイッチ・アシスト」は、「E-Transitバン」や「F-150ライトニングピックアップ」などのEVを自社の業務用車両に使えるかを判断するための支援サービスで、無料のウェブツールとして米国のほか英国、フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、ノルウェー、オランダで提供を始めた。

具体的には、独自開発したアルゴリズムを使用して、使用しているガソリン車のエネルギー消費量と同等なEVの推定エネルギー必要量を比較、どのガソリン車が切り替えに適しているかを推奨するもの。走行距離や積載量、車両効率、地形、運転者特有の運転行動、外部気候、車内暖房負荷がその条件となり、それぞれの車両にとって必要な1日あたりの充電回数を推定するという。

フォード・プロのEV戦略およびブランドマネージャーであるネイサン・マクドナルド氏は「E-Switch Assistのようなデータに基づくスマートなツールは、大小さまざまな企業のお客様とEVの導入について、多くの企業が電気トラックや電気バンの導入を検討する際に役立てている」と話し、EVがフリートユーザーのビジネスに適しているかどうかについて検討を促す役割があるという。

同社によると、EVを導入した車両運行事業者を対象とした調査で、ガソリン車とディーゼル車の割合は平均で58%を占め、ハイブリッド車はほぼ20%を占めているという。(2024年10月19日)