ゼネラル・モーターズ(GM)は22日、2024年第3四半期(Q3、7~9月)の決算を発表した。これによると、営業収入は前年同期比10.5%増の487億7,500万ドル(7兆94億円)、営業利益は同21.2%増の36億5,100万ドル(5,246億円)と大きく伸ばした。中国での販売不振など新車販売は全体で21.4%減の147万6千台にとどまったものの、堅調だった米国でのトラック、SUV販売を軸に収益改善が進み、売上高営業利益率で前年同期の6.8%から7.5%となった。
新車販売は8.8%減ながら収益改善
期中の新車販売台数は147万6千台で前年同期比8.8%減。うち米国では同2.1%減の66万台で、中国は同21.4% 減の42万6千台だった。しかし、積極的な新商品の投入で地盤となる北米で堅調な販売を示すとともに在庫の適正化など収益改善が進み、自動車の売上高も同10.4%増の447億3,500万ドル(6兆4,288億円)となった。EBITは同15.5%増の41億1,500万ドル(5,913億円)。
バッテリー価格2年で90ドル減を見込む
メアリーばーらCEOは株主向けの書簡で同期を振り返り、米国での小売りシェアの伸びとQ2から中国での販売改善が進んでいることを報告。通期の見通しでは、EBITで140億~150億ドルを見込んでいると述べた。また、バッテリーパックのコスト低減がEVの利益率向上を後押しするとも指摘。2025年には2023年よりもkWhあたり計90ドル(約1万3千円)コストダウンするとし、「ICEマージンの最適化に注力し、EVのEBITベースでできるだけ早く利益をあげていきたい」と述べた。(2024年10月23日)