米経済誌のフォーブスは、今年で21回めを迎えた「世界で最も影響力ある女性100人」の2024年版を発表。ゼネラル・モーターズ(GM)のメアリー・バーラCEO(62)が全体で5位、経済人としてはトップに選ばれた。自動車産業界からは唯一の選出だった。
このランキングは、世界の人々に大きな影響力をもたらす女性CEOやエンターテイナー、政治家、慈善活動家、政策立案者らを毎年選出するもの。今年のランキング1位と2位には、昨年と変わらず欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長(66)と欧州中央銀行のクリスティーヌ・ラガルド総裁(68)が入った。
経済人の分野では、GMのメアリー・バーラCEOの次に、全体では7位にランクしたアクセンチュアのジュリー・スウィートCEO(57)が、3位には全体で11位となった米国最大の医療保険会社などを要するエレバンスのゲイル・ブーロドーCEO(64)が選ばれた。
GMのメアリー・バーラCEOは、1980年に学生時代にGMで働きだした、GM生え抜きのトップ。2014年からGMのCEOを務め、昨年には2025年末までに100万台のEVを生産することをめざす方針を打ち出すなど、GMの事業の方向性を明確に示し主導している。また、同氏はアメリカで最も強力な企業CEOの集まりであるビジネスラウンドテーブルの議長も務めている。(2024年12月19日)