• 2024-12-25

ステランティス、オハイオ・トレド工場のレイオフ撤回

ステランティス・トレド組み立て工場で。

ステランティスが、オハイオ州のトレド南組立工場で約1,100人の従業員を解雇するという決定を覆した。現地報道によると21日、当初2025年1月5日に発効する予定だった無期限レイオフ計画を破棄した。同社のタバレスCEO突然の辞任を受けて、北米での人員削減計画が見直された格好だ。

同社は、「Jeep Gladiator」を生産するオハイオ州のトレド南組立工場の人員削減計画を発表していた。余剰在庫を解消する狙いで、北米生産ネットワークの修正を図る方針だった。今回、こうした人員削減計画を主導してきたタバレスCEOが辞任し、タバレス氏主導の多くの事業方針を撤回し始めている。ステランティスでは、トレド工場でのレイオフの代わりに労働者の調整と再訓練の通知を延長、来年からも予定通り仕事に就けることを約束した。

ステランティスは11月、デトロイトの自動車部品工場の従業員400人を無期限に解雇することを明らかにしたほか、8月にはミシガン州の工場でRam 1500 Classicトラックの生産を停止し最大2,450人の従業員を対象としたレイオフも発表している。こうした人員削減は全米自動車労働組合(UAW)の反発を招きストライキを示唆、ステランティスの事業環境をさらに厳しくしている。(2024年12月24日)