• 2025-03-15

フォード2024年業績、商用車販売支えに増収。営業減益ながらも純利益は36%増

フォードモーターの2024年業績は、好調な商用車販売に支えられながらも電気自動車(EV)など次世代商品の開発費増がかさみ、増収ながらも前期比2.5%減の営業減益にとどまった。純利益は36%増え、特別配当することも決めた。新車販売台数は前期比1.3%増の447万台で、うちEVは同9.5%減の10万5千台にとどまった。

営業収入は1,849億9,200万ドル(29兆1,085億円)となり前期に比べ4.9%増となった。うち金融収入は同19.4%増の122億8,600万ドル(1兆9,332億円)。販売管理費などが増加し営業利益は同2.5%減の53億1,900万ドル(8,369億円)にとどまった。

事業部門別では、内燃エンジン車などの「フォード・ブルー」は、販売台数が同8.2%減の268万2千台となりながらも、売上高は横ばいの1,019億ドル(16兆339億円)を確保したものの、コスト増が響きEBIT(税引前・利払前営業利益)は同29.2%減の52億8,400万ドル(8,314億円)に大きく落ち込んだ。電気自動車部門の「モデルe」は、販売台数が同9.5%減の10万5千台となり、EBITも前期の47億ドルの赤字から50億7,600万ドルの赤字に拡大した。一方、商用車部門の「フォード・プロ」は好調で、販売台数は同9.2%増の150万3千台に伸びたことで、営業収入は同15.2%増の66億9千万ドル(1兆526億円)となり、営業利益率も前期の12.4%から13.5%へと向上した。(2025年2月6日)