
北米トヨタは11日、全米最大級の充電プロバイダーであるEVgoと協力し、主要都市で高出力DC急速充電器を展開する、と発表した。公共充電インフラの拡大をめざす狙いで、トヨタは2023年4月に策定した電動車を含むマルチパスウェイへの取り組みを宣言した「Empact」を加速させる。
サクラメントで350kWの充電ステーション
北米トヨタは同日、カリフォルニア州ボールドウィンパークとサクラメントにDC急速充電(DCFC)ステーションを初めて開設した。同ステーションはEVgoが所有・運営し、トヨタとの共同ブランドステーションとなる。350kWの急速充電器を備え、最大8台の車両を同時に充電できるという。
北米トヨタのジェームズ・ジョージEV充電ソリューション部長は「EVgo社とともに、トヨタやレクサスのBEVを含むすべてのバッテリーEVドライバーの皆様に充電インフラへの幅広いアクセスを提供する。新しくオープンしたステーションが、お客様の充電ニーズに便利で効率的なものとなるよう努める」と話した。
トヨタのアプリでEVgoのステーション検索も
EVgoは先ごろ、トヨタとの充電プログラムを拡大しトヨタの「2025年型bZ4X」を購入あるいはリースした顧客に1年間の無料充電を提供するサービスを始めた。同時に、モバイル端末でトヨタのアプリを使ってEVgoのステーションの検索や無料充電サービスの利用も可能になるという。
地元民主党議員も祝意
「地元議員もこの取り組みに祝意を送った。サクラメント選出の民主党議員、アンジェリーク・アシュビー州議会議員は「トヨタとEVgoがサクラメントに最新式の高速充電器を導入するという行動は、重要なマイルストーンだ」と述べ、州議会のブランカ・ルビオ議員(民主党、ボールドウィンパーク選出)は「私たちの街の住民や訪問者をサポートする新しいEV高速充電ステーションがボールドウィンパークにできることを嬉しく思う」と話した。(2025年3月11日)