
テスラは23日、今年第2四半期(4~6月、Q2)決算を発表。前期(1~3月、Q1)からは収益ともに改善したものの、販売台数は回復せず2四半期連続の減収で、減益は3四半期連続となる。同社は関税問題などを理由に今後の市場見通しを示さなかった。年内にも中国と欧州でFSD1の発売を予定していると明らかにした。
販売減に加え環境クレジットも減収
Q2の営業収入は前年同期比11.8%減の224億9,600万ドル(3兆2,349億円)だった。新車販売が同13.5%減の38万4,122台と思うような回復をみせず、自動車売り上げが同16.2%減の166億6,100万ドル(2兆3,958億円)だったほか、これまで高収益の源泉だった環境クレジットなどエネルギー部門が同7.5%減の27億8,900万ドル(4,010億円)にとどまったのが響いた格好だ。
営業利益は同42.5%減の9億2,300万ドル(1,327億円)で昨年第4四半期から3四半期連続の実績割れ。ただ、テスラは2022年第1四半期をピークに営業利益は伸び悩んでおり、過去10四半期でみると増益したのは2024年第3四半期だけだった。営業利益率は4.1%で、前年同期の6.3%から2ポイント減。
関税などを理由に市場見通しは避ける
同社は北米の一部地域で過去最高となる試乗件数を示すなど、販売盛り返しに自信を示した。また、7月からインド市場に参入したほか、中国と欧州で年内にもFSDの発売計画も明らかにした。(2025年7月24日)