• 2026-02-04

GM、米中西部工場に人材投資拡大 3車種投入で生産柔軟性を強化

GMフェアファックス集会の壁画

ゼネラルモーターズ(GM)は29日、カンザス州カンザスシティにあるフェアファックス組立工場で、人材育成を軸とした追加投資を行う、と発表した。すでに同工場の製造設備更新などに約55億ドルを投じているのに加え、新たに約3,000万ドルを投入し、電気自動車(EV)と内燃機関車を含む3車種の生産を相次いで立ち上げる。

フェアファックス工場は現在、EVのシボレー「ボルト」を生産しているが、今後はガソリン車の「エクイノックス」および次世代のビュイック・コンパクトSUVの生産準備を進める。GMは今回の投資で、EVと内燃機関車を横断的に生産できる柔軟な人員体制を構築し、急速に変化する市場環境への対応力を高める狙いだ。

具体的には、製造の高度化に対応した技能訓練の強化、EVと内燃機関車の両立を可能にするクロストレーニング、安全性や品質、量産立ち上げに向けた実践的な教育に重点を置く。工場の世代交代を見据え、次世代の労働力育成にも力を入れる。同工場を率いるマイケル・ヤングス工場長は「単に車をつくるのではなく、世代を超えて誇れる仕事と未来を築くことが重要だ」と語り、人材投資の意義を強調した。

GM全体では、過去5年間で米国内の見習い制度やスキルアップ施策に約5億ドルを投資。ミシガン州ウォーレンの研修施設では年間約2,500人が先進製造や電動化技術を学び、授業料支援として最大8,000ドルを拠出する制度も設けている。こうした取り組みを通じ、EVシフトと内燃機関車の並行展開という過渡期を乗り切る体制づくりを進める。フェアファックス工場への人材集中投資は、米国内生産の競争力を維持・強化する象徴的な事例となる。GMは「長期的な競争力は人から始まる」として、設備だけでなく人への投資を通じ、品質と柔軟性を両立させた製造基盤の構築を急ぐ考えだ。(2026年1月30日)