
米調査会社のJDパワーが12日に発表した2026年版「米国車両耐久品質調査(VDS)」によると、自動車のソフトウエア化が進む一方、インフォテインメント不具合や無線ソフト更新(OTA)の効果実感不足などが響き、車両の長期信頼性は悪化傾向にあることが分かった。購入3年後の不具合件数は100台当たり204件と前年より2件増え、2022年の調査設計変更以降で最多となった。
ブランド別では高級車部門でレクサスが4年連続首位
とくにインフォテインメント関連の問題が56.7件と最多で、外装関連(27.5件)が続いた。スマートフォン連携ではAndroid AutoやApple CarPlayの接続不良が業界最大の課題で、Bluetooth接続やワイヤレス充電、メーカー公式アプリとの連携不具合を含め、問題の約半数を占めた。
OTA更新は一般化し、過去1年で4割のユーザーが更新を経験したが、改善を実感したのは27%にとどまり、58%は「変化なし」と回答した。更新の63%はOTA方式で、今年は不具合増加の一因ともなった。
パワートレーン別ではプラグインハイブリッド車(PHEV)の問題件数が281件と最多。電気自動車(BEV)とハイブリッド車も増加した一方、ガソリン車は198件とわずかに改善した。高級車は大衆車より信頼性が低く、差は17件に拡大した。ブランド別では高級車部門でレクサスが4年連続首位。キャデラック、ポルシェが続いた。量販ブランドではビュイックが2年連続トップ。モデル別ではトヨタ自動車のレクサスISが総合首位となり、同社は最多の車種別表彰を獲得した。
JDパワーは、車両の長期保有化が進むなか、ソフト更新の実効性とユーザーへの説明強化が自動車メーカーの重要課題になると指摘している。(2026年2月22日)