小鵬汽車(XPENG)は29日、米国証券取引委員会(SEC)に今年上半期(1~6月)の業績を報告した。これによると、売上高は前年同期比38.9%減の90億9611万元(1859億円)にとどまり、営業損失は前年同期に比べわずかに改善したものの55億9320万元(1143億円)に及んだ。今年に入って政府の新エネルギー車に対する補助金削減が新車販売に響き、前年に比べ同40%減の4万1435台にまで販売台数が落ち込んだのが売り上げ減に見舞われた。
売上高のうち、車販による売上高は79億3830万元(1622億5千万円)で39%減った。期中の研究開発投資は7.1%増の26億6千万元(543億7千万円)だった。
小鵬汽車は今年下期に入って、積極的な事業展開をみせている。6月には中国国内市場向けにスマートミニクーペ「G6」を発売したのに続き、7月にはVWグループと技術的枠組み合意として資本提携した。7億ドル(1040億円)の投資を得て、2026年からEVの共同開発に取り組む。一方、新車販売台数もじわじわと回復傾向をみせており、7月には1万1008台を、8月は1万3690台を販売し、7千台程度にとどまっていた上半期の月間平均販売台数を上回り始めている。