• 2024-12-23

VW、中国でも「MEB」導入へ

VWグループ(中国)は2026年にも、中国でBEV専用プラットフォーム「MEB」を採用する。BEV開発の強化が狙い。MEBの採用により車両開発期間を従来より3割減となる36カ月に短縮する計画だ。合わせて現地部品の調達力も高め、中国で激化するBEV価格競争に対応したい考えだ。

安徽省合肥市のフォルクスワーゲン・チャイナ・テクノロジー・カンパニー(VCTC)。

VWグループは、「中国の中国における中国のための」開発体制づくりを推進している。このため、安徽江淮汽車集団(JAC)の合弁会社である「大衆安徽」が安徽省合肥市に計231億元(約4,620億円)を追加投資した。同社は同拠点を「最先端の生産、開発、イノベーションの拠点」として拡張し、その中核となる「フォルクスワーゲン・チャイナ・テクノロジー・カンパニー(VCTC)」で、エントリー・セグメント向けのBEVプラットフォーム開発に取り組んでいる。これはVWグループのMEB派生で、中国市場向けとする方針だ。2026年から、このプラットフォームを導入し36カ月の開発期間で中国市場向けBEV開発を推し進めえいく計画だ。

VWグループ中国担当のラルフ・ブランドシュテッター取締役は「合肥にあるVCTCは、私たちのすべての合弁会社と中国のパートナーとの間の中心的なインターフェースであり、中国向け製品に関するすべての決定を中国で直接行い、迅速に市場に投入することを可能にしている」と話し、これによ車両開発効率を向上させ最適なコスト構造をめざすという。

同社では、合弁会社である上海汽車VW、一汽VWのほか、VW安徽やゴティオン(バッテリー)、中国フォルクスワーゲンと開発業務で連携し、開発体制の拡充を加速させる。