• 2024-05-18

NIO、吉利とも交換バッテリーで提携

浙江吉利控股集団(吉利)と NIO ホールディング(NIO)は11月29日、電気自動車(BEV)向けの交換式バッテリーに関する戦略的パートナーシップ協定を締結した。バッテリー規格やバッテリー交換技術、交換基地ネットワークの拡大と運営などのほかバッテリー資産管理も含め包括的な協力関係を構築する。NIOは交換式バッテリーシステムを推進しており、長安汽車とも同様の提携を発表している。

NIOのバッテリー交換システムは、BEVに充電するのではなく消耗したバッテリーをフル充電したバッテリーに交換するもので、中国国内で主に商用車向けでの運用が進んでいる。NIOは乗用車向けでも同システムの推進をめざしており、長安汽車につぐ吉利グループとも組むことでバッテリー交換方式の普及を図りたい考えだ。

同日行われた協定調印式には吉利控股傘下の怡易電力のジャック・リウCEOとNIOのフェイ・シェン上級副総裁が協定書に署名した。両社は既存事業をベースに、交換式バッテリーシステム分野で戦略的に協力することで合意し、「共同投資、共同建設、共有、協力」に取り組むという。具体的には、自家用車と商用車の2つのバッテリー交換規格を共同開発し、車両側のバッテリー交換技術の開発を促しバッテリー交換システムの運用規模を拡大する。合わせて、効率的なバッテリー資産管理メカニズムを確立したい考えで、バッテリー交換オペレーションを統合しながらバッテリー交換可能な車両を開発する。

吉利の創業者であるエリック・リー会長は、「電気自動車を充電するための最も革新的な方法の一つとして、バッテリースワップ技術の今後の発展には、業界のすべての関係者が共同で取り組む必要がある。今回のバッテリー交換方式における戦略的協力を通じて、バッテリー交換の統一規格化を加速し、バッテリー交換方式と充電のエコシステムを拡大することで自動車産業の低炭素転換と高品質な発展と消費者へのより良い電動モビリティ体験を提供していく」と述べた。