中国の自動車メーカーBYDが28日発表した今年上半期(1~6月)決算は、好調な新車販売で営業収益が前年同期比15.8%増の3,011億2,671万人民元(6兆6,669億円)と初めて3千億人民元台に乗った。強化する輸出で海外売上高が同40%増の899億4,600万人民元(2兆1,884億円)と大きく伸ばした。同社では中国国内で7月から始まった廃車促進助成による新エネルギー車需要を喚起するとして、通期でも大幅な増収増益を見込んでいる。
海外事業が全体の42%に。過半も視野
期中の新車販売台数は、前年同期比28.5%増の161万2,983台で、うちBEVは同17.7%増の72万6,153台だった。主力のBYDブランドに加え「Denza」ブランドなどで積極的な新モデルを投入したことや、今年1月からウズベキスタンの新工場で生産開始するなど積極的な海外展開が功を奏した格好だ。これにより、自動車事業の売上高は同9.3%増の2,283億1,700万人民元(5兆549億円)だった。
営業利益率は5.7%
営業利益は同26.2%増の173億2,327万人民元(3,835億円)で、営業利益率は5.7%だった。純利益は同23.4%増の141億1,321万人民元(3,124億円)と大きく伸ばした。営業収益のうち、海外割合は前年同期の32.9%から42.6%へと大きく増え、過半も視野に入ってきた。(2024年8月29日)