• 2025-01-06
Xpengが2024年11月に世界初のAI車という「P7+」を発表した。

理想汽車と上海蔚来汽車、小鵬汽車の中国新興自動車メーカー3社が2024年の販売実績を発表し、いずれも過去最高を記録した。なかでも理想汽車は年販50万台を上回り、市場参入からわずか5年で「最速成長記録を樹立した」(同社)。電気自動車(EV)の振興政策で需要を喚起してきた中国市場で、成長する新興メーカーがその勢いを示した格好だ。

理想汽車の2024年月別販売台数

理想汽車(Li auto)は1日、2024年の新車販売台数が前年比33.1%増の50万508台だったと発表した。なかでも12月の販売台数は前年同月比16.2%増の5万8,513台で単月記録を更新した。同社では2019年11月にPHEVの「ONE」で市場参入、2024年からは同社初のBEVモデル「MEGA」を発売した。市場参入からわずか5年で年間販売50万台を達成した。

上海蔚来汽車(NIO)は1日、2024年の第4四半期(10~12月)の販売実績を発表した。これによると、同社は前年比38.7%増の22万1,970台の好実績を示し、なかでも2024年の第4四半期は前年同期比45.2%増の7万2,684台、12月販売は同72.9%増の3万1,138台と、ともに新記録を更新した。

NIO「ES8」

小鵬汽車(Xpeng)も1日、昨年第4四半期(10~12月、Q4)実績を発表。Q4は前年同期比52.1%増の9万1,507台をマークし、年間では前年比34.2%増の19万68台と大きく伸ばした。なかでも昨年8月に若年層をターゲットに発表した「MONA M03」は、エントリーモデルで11万9,800人民元(約250万円)と低価格が人気を呼び発表から52分で1万台を受注した。同車はテスラの主力車「モデル3」の半値程度とあって、その後も順調に販売を伸ばし発売から4カ月で累計生産5万台を達成。同社では「中国の新興メーカーによるEV生産、納車記録を更新した」とその人気ぶりをアピールしている。

一方、中国の民営メーカートップのBYDは2024年、前年比41.3%増の427万2,145台を販売、前年から120万台以上増やした。うち乗用車は同41.1%増の425万370台となり、BEVは同12.1%増の176万4,992台となった。(2025年1月2日)