アウディは28日、10月2日から北アイルランドのベルファストで開催される「ワン・ヤング・ワールド・サミット」に今年も社員と奨学生34人を派遣する、と発表した。アウディAG人事担当のザビエル・ロス取締役も基調講演をする予定で、同社では「好奇心と外部からの刺激に対するオープンさ、そして学ぶことを止めないことが現代の基本的な課題であり、アウディのDNAの一部」とその取り組みを支援していく考えだ。
ワン・ヤング・ワールド・サミットは2009年に始まり、今では世界から2,000人以上の若者が集まり現代の社会的課題、なかでも未来志向の持続可能性について話し合う。アウディはこのイベントに参加、グループのベントレーとフォルクスワーゲン子会社Elli(Electric Life)、アウディ環境財団から計34名の社員と奨学生を派遣する。
会議では、平和や気候危機、食糧不足、教育、メンタルヘルスに関してなどさまざまな問題に焦点が当てられ議論する。活動家でミュージシャンのボブ・ゲルドフ卿やノーベル賞受賞者のムハマド・ユヌス教授、女優のキャット・グラハムなど、政界、ビジネス界、文化界など幅広い参加者が集う見込みだ。
アウディ環境財団のディレクターであるリュディガー・レックナーゲル氏は「私たちの財団の奨学金の目的は、若い人たちが活動に参加できるようにすることでより良い公正な未来に貢献すること。社外の若手創設者とアウディ従業員がこのように混ざり合うことで、4つの輪を持つブランドは、社内外でのアイデアの交換と知識の伝達を促進したい」とその開催意義を強調している。