ゼネラルモーターズ(GM)は14日、2028年シーズンからF1に参戦する、と発表した。「アンドレッティ・キャデラック」の新車両にGMのパワーユニット(PU)を搭載する。FIAにPUメーカーとして正式に登録されたという。米国メーカーではフォード・モーターが英レッドブルと組んで2026年からF1に参戦することを発表しており、米国市場でのF1熱を反映した格好だ。一度はF1撤退を決めたホンダも、アストン・マーチンと組んで2026年からF1に復帰する計画で、F1を舞台に日米メーカーが欧州勢に挑む構図に注目が集まりそうだ。
ワークスチームの「アンドレッティ・キャデラック」の新しいF1エントリーマシンに、GM製パワーユニットが搭載されることになる。すでに、GMはプトトタイプの技術開発とテストを進めており、GMは「我々のエンジニアリングとレースに関する深い専門知識をもってすれば、アンドレッティ・キャデラックを真のワークスチームとして位置づけることができると確信している。世界中のレースファンのためにこのスポーツを盛り上げるべく、最高レベルのレースでベストを尽くしていく」とコメントしている。
GMのなかでもキャデラックはモータースポーツの中軸を担っている。最近では2023年のIMSAとWECシーズン向けに5.5L DOHC V型8気筒パワートレインを開発。このパワートレインを搭載した「キャデラック・レーシング」は、ル・マン24時間レースで表彰台を獲得したほか、IMSAグランドツーリング・プロトタイプの初シーズンでチャンピオンシップのトップを独占している。