ポールスターは15日、中国・吉利の杭州湾工場で新型BEVのスポーツクーペ「ポールスター4」をラインオフし量産を開始した、と発表した。ポールスター4は来年初頭にも正式発売を予定している。年産6万台規模の見込み。
組立ラインからロールオフされた最初のポールスター4は、パフォーマンス・パックの特徴であるスウェディッシュ・ゴールドのディテールを備えたスノーで仕上げられている。吉利控股が運営する杭州湾工場では、I-REC水力発電証明書を取得した再生可能な電力と工場の屋根で発電された太陽光発電を組み合わせており、そのカーボンフットプリントは「19.4-21.4 tCO2e」としている。また、環境対応も先進的で、水質汚染を減らすための非クロム系不動態化剤や揮発性有機化合物の排出を削減するための水性塗料を採用しているほか、塗装工場でのドライペーパーボックス・フィルタリングにより塗料ミストを除去しスプレー工程での廃水発生ゼロを達成している。また、工場からの排ガスを効果的に処理するための濃縮ホイールと再生熱酸化装置を設け取り組んでいる。
ポールスターのトーマス・インゲンラスCEOは「このクルマは、ワールドクラスのデジタル・バックミラーを備えたバーチャル・リアウインドウを採用した初のポールスター」と述べた。
ポールスター4は2023年4月の上海モーターショーで初めて発表された。中国・杭州での生産のほか2025年後半からは、韓国・釜山のルノー韓国で韓国市場向けと北米市場への輸出向け生産を追加する計画だ。