• 2024-12-23

メルセデス・ベンツの2023年販売台数、1.5%増の249万台に

メルセデス・ベンツは11日、2023年のグループの新車販売台数が前年比1.5%増の249万1600台だったと発表した。うち乗用車の販売台数は204万3,800台で電気自動車(BEV)販売台数は22万2,600台と同73%増えた。BEVとハイブリッド車の販売台数は乗用車販売全体の19%を占めた。

乗用車のうち「トップエンド」と呼ぶ「メルセデス・マイバッハ」など高額車は32万8千台ののびり過去最高をマークした。マイバッハが19%増、「Gクラス」は11%増、「メルセデスAMG」は4%増えた。また、バンの販売も新記録で、同8%増の44万7,800台となり、うち「eVans」は同51%増の2万2,700台だった。中核セグメントでは、12月に中国で「新型Eクラス」を発売したものの同2%減の109万6,800台にとどまった。主軸の「新型GLC」と「Eクラス」が48ボルトシステムの不足により、供給できなかったのが主な理由。一方、エントリーセグメントでは「EQA」(57%増)と「EQB」(109%増)が旺盛な需要を示し同4%増の61万8,800台だった。

BEV販売台数は前年比73%増の22万2,600台で全体の11%、プラグインハイブリッドを含めると19%を占めた。うち「EQEセダン」は世界全体で120%増を示し、なかでも米国市場ではBEV販売は大きく伸びた。

一方、バンの販売台数は前年比8%増の44万7,800台となり、過去最高だった。欧州と北米でそれぞれ同8%増の27万9,400台、同13%増の8万6,400台と堅調だった。米国では同13%増の7万5,100台を販売し過去最高を記録し、米国が同社にとって世界第2位のバン市場となった。車種別では、大型バンが23万7,400台、中型バンは17万8,900台、小型バン3万1,500台で各セグメントとも新記録だった。「eVAN」は同51%増の約22,700台となった。

メルセデス・ベンツ・グループAGのオラ・カレニウス会長は「電気自動車の販売台数は引き続き増加しており、バンも過去最高の販売を記録した。今年は、電気自動車のGクラス、メルセデスAMG GTクーペ、そして新型eSprinterを発売し、勢いを維持することができるだろう」と述べた。(2024年1月12日)