フォルクスワーゲン(VW)は22日、欧州で今週末から「新型ティグアン」に900㎞以上の航続距離を実現した新しいプラグインハイブリッド(PHEV)モデルを追加投入し発売する、と発表した。昨年9月に発売した48Vマイルドハイブリッドモデル(eTSI)などのエントリーモデルは3万6,600ユーロ(596万円)からで、PHEVは4万8,655ユーロ(793万円)からとした。
航続距離は最大900㎞
新型ティグアンにPHEV(eHybrid)に150kWと200kWの2種類の出力モデルを追加設定し、欧州での販売を始める。バッテリー容量は19.7kWh(ネット)で、電気モードでの航続距離は前モデルに比べ実質倍増となる1充電最長約120 kmの航続距離を実現した。また、85 kWの電気駆動モーターと新型1.5リッターTSIエンジンを組み合わせり、合計での航続距離は900 kmを超えるという。両モデルとも家庭用コンセントやウォールボックスで最大11kW(従来は3.6kW)、外出先ではDC急速充電スタンドで最大50kWまで充電できる仕様だ。
価格はeHybridで4万8,655ユーロから
装備も充実した。高品質なティグアンらしいインテリアとして、新たにデジタル・コックピットを採用した。「IDA」システムはオンラインデータベースと今回初めてChatGPTの人工知能にアクセスする。さらに、同車では初めてパークアシストシステムを導入し、最大50メートル離れた駐車スペースからの完全自動運転やスマートフォンを使った遠隔操作での駐車が可能になったという。
価格は36,600ユーロから。新型ティグアンは、96 kWの「eTSIヴァリアント」が36,600ユーロから。150kWのプラグイン・ハイブリッドドライブを搭載した「ティグアンeハイブリッド」は48,655ユーロから。(2024年2月22日)