ブルームバーグは28日、米アップル社が電気自動車(BEV)生産プロジェクトを中止した、と報じた。アップルは当初、自動運転機能を持つBEVを2025年にも発売する、としていた。
テスタ・マスク氏が祝福?
ブルームバーグによると、アップルは今週火曜日に社内でプロジェクト中止を伝えたという。「Titan(タイタン)」と呼ばれるこのプロジェクトに従事していた約2千人の社員は、人工知能部門に異動する見込みだ。これまでに、アップルはコメントしていない。
プロジェクト従業員は人工知能部門に異動
一方、テスラのイーロン・マスクCEOは自身のSNS「X(旧ツイッター)」でこの動きを祝福したという。
総額17兆円の開発投資
アップルのBEV開発中止は、総額1,130億ドル(約16兆9千億円)ともいわれる莫大な開発投資を伴うBEVの商品化にGAFAの一角でもあるアップルでさえ困難であることを示すことになる。一部では、アーリーアダプターで一巡、いわゆる「キャズム」に突入したといわれるBEV市場を象徴する話題となりそうだ。(2024年2月28日)