• 2024-05-18

メルセデス・ベンツ工場でもUAW組織化へ

UAWは27日、アラバマ州バンスにあるメルセデス・ベンツ工場の従業員の過半数がUAW加入を支持する署名を行った、と発表した。UAWは昨秋、米ビッグスリーと大幅な賃上げ交渉をまとめており、米国内にある海外メーカー工場でも賃上げを求め組織化の動きが広がっている。

メルセデス・ベンツの米国最大工場Iで働く労働者の過半数が、UAW加入を支持する組合カードに署名した。労働者代表のジェレミー・キンブレル氏が「組合とUAWとのより良い生活を勝ち取る準備ができている 」と述べ宣言した。UAWによると、同工場での労働者は意味のある昇給を受けられずにいること、2段階賃金制度や臨時労働者の虐待などの問題点を指摘している。

米ビッグスリー以外の海外メーカー工場での組織化の動きが広がっており、2月初めにはチャタヌーガのフォルクスワーゲン工場で過半数の労働者がUAW加入の支持を決めたのに続く、今月2番目の動きとなる。UAWでは14のメーカー工場で計1万人を超える非組合員労働者が組合カードに署名し、UAW加入のための組織化を始めているという。(2024年2月28日)