• 2024-12-23

フォード、ディーラーとともに今年も自動車技術奨学金を実施

フォードモーターとフォード・ディーラーは4日、フォード・ファンドを通じて自動車技術者としてのキャリアを目指す学生を支援するため、全米の10地域で奨学金200万ドル(約3億円)を提供する、と発表した。一人当たり5,000ドルの給付となる。フォードでは、電動化やソフトウェア開発の強化を急ぐ自動車産業界での技術者養成に役立てたい考えで、昨年に続き2年連続での奨学金給付となる。

「フォード・オートテック・スカラシップ(フォード自動車技術奨学金)」と呼ぶ奨学金制度は、選ばれた10地域で自動車技術の学位または修了証取得を目指す個人を対象とし、教育に関わるさまざまな費用をカバーするもの。授業料のほか工具、生活費、交通費などすべての学費に充当できるとしている。学生の教育期間中には各地域のフォード・ディーラーがアドバイスしたり、現場でのトレーニングやキャリア指導を提供する。これまでに同奨学金は20以上の州と292の対象校で、中等教育後の自動車プログラムに在籍する学生に400ドルを給付している。

フォード自動車技術奨学金は、非営利団体「TechForce Foundation」によって運営される。フォードはこのテックフォースと提携し、自動車の教育訓練のため学生一人当たり5,000ドルの資金援助を行う。

フォードのチーフ・ディーラー・エンゲージメント・オフィサーであるエレナ・フォードは、「これらの学生に投資するためにディーラーと提携することは、雇用機会を創出し地域社会の将来を形成し、業界の成長を促進するのに役立つ」と述べ、テックフォース財団のジェニファー・マハーCEOは「すべての技術者は、地域社会を前進させる重要な役割を担っている」と話し、「フォードディーラーやフォード基金と提携して参入障壁を取り除き、経済的流動性を高めることでより多くの地域社会が繁栄する道を開く」とその意義を強調した。

2024年度の対象はグレーターアトランタ、シカゴ、ダラス、デトロイト、フェニックス、カンザスシティ、メンフィス、マイアミ、シアトル、シンシナティのいずれかの地域で学位取得を目指していることが条件となる。応募期間は3月4日から2024年8月31日まで。(2024年3月4日)