ZFは26日、昨年4月に量産を開始した小型商用車用電動ドライブ「CeTrax lite」の生産台数が千台に達した、と発表した。いすゞ「エルフEV」向け受注で年内に量産体制を整える計画だ。
いすゞ向け好調でさらなる量産へ
「CeTrax lite」は、ピーク出力150kWの全電気駆動装置で通常、内燃機関車のトランスミッションが占めるスペースとなる車両フレーム中央に設置されている。主な顧客は日本の商用車メーカーのいすゞ自動車で、同社は2023年10月からCeTraxを採用しこれを搭載した「エルフEV」を販売している。
近くデュアルドライブの生産も
ZFは、同社のフリードリヒスハーフェン工場で2023年4月から「CeTrax lite」の量産を開始した。今年からは、新たにデュアル電動セントラルドライブの生産を始める予定だ。フリードリヒスハーフェン工場のロケーション・マネージャー、クレーバー・ヴィンハス氏は「CeTrax liteは世界的な製品として成功を収めつつあり、純粋に電気的で局所的に排出ガスを出さない配送交通を加速させている」と述べている。(2024年3月26日)