ZFと台湾のフォックスコン社は、4月30日付けで乗用車シャシー・システムのZF子会社にフォックスコン出資が完了した、と発表した。両社は昨年7月にZF子会社の「ZFシャシー・モジュール社」にフォックスコンが折半出資することで合意していた。
新会社は「ゼット・エフ・フォックスコン・シャーシ・モジュール」
フォックスコンはZFシャシー・モジュール株の50%を取得した。東京に本社を置く「フリードリヒスハーフェン」(ペーター・クロンシュナーブル社長)と鴻海(ホンハイ)科技集団(フォックスコン)は、乗用車シャシー・システム分野における合弁会社の設立を4月30日に完了、社名を「ゼット・エフ・フォックスコン・シャーシ・モジュール」に変更した。両社はこの提携により、ゼット・エフ・フリードリヒスハーフェンは、アクスル・システム・アセンブリー以外の成長市場に向けた合弁事業展開する。合弁会社は企業価値として総額約10億ユーロ(約1,650億円)という。
ゼット・エフ・フリードリヒスハーフェンのホルガー・クライン会長は、「ゼット・エフ社とフォックスコン社はこの合弁事業において互いに完璧な補完関係を築いている」と述べ、エンジニアリング能力、敏捷性、ノウハウ、顧客志向を世界規模で融合させることができると指摘した。(2024年5月4日)