メルセデス・ベンツは19日、欧州の33カ国で計15車種を対象に自動車線変更機能が導入された、と発表した。部分自動運転機能で、納車済の約20万台を対象にOTA(オーバー・ジ・エア、ウェブでソフト更新する技術)でアップグレードできる。
OTAは9月以後
メルセデス・ベンツが導入したのは部分自動運転も可能な「オートマチックレーンチェンジ(ALC)機能」で、オプション設定となるドライビングアシスタンスプラスパッケージで利用できる。CクラスEクラス、SクラスのほかEQEなど計15車種に、工場出荷時と既販車にはOTAで販売する。OTAは、今年9月以降の導入となる。アップデートは、MBUXインフォテインメント・システムのディスプレイに表示されるアップデート・アシスタント、またはアプリから行える。
米国と中国についで導入
ALC機能は、アクティブ・ディスタンス・アシスト・DISTRONICが作動している場合に、高速道路で自動的に車線変更を開始し、遅い車を追い越したり次の出口までのルートをたどったりすることを可能にする。すでに2023年に北米でこの機能を導入、中国でも現地仕様で提供している。また、ALC機能はドライバーの操作を必要としないシステム主導の車線変更ができ、アダプティブクルーズコントロール中に設定できる。ヨーロッパでは、自動車線変更機能を80~140 km/hの速度範囲で行える。(2024年6月19日)