• 2024-09-29

GM、商用電動バン販売をシボレー系列に移管し販売本格化

ゼネラル・モーターズ(GM)は29日、これまで直販だった電動商用車部門「BrightDrop(ブライトドロップ)」をシボレー系で販売すると発表し、電動商用車の販売を本格化する。GMは2025年までに年間100万台の電気自動車(BEV)生産体制を整える方針で、商用電動車を商用車販売で伝統のあるシボレーブランドに組み入れることで同事業を一段と加速させたい考えだ。

ブライトドロップは2021年1月のコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)で発表、GMの電動化戦略の軸と位置付けられている。2023年には、このブライトドロップをGMの法人事業である「GM Envolve」に統合、すでにフェデックスなど数千社に及ぶ企業や政府機関を顧客にサービスを提供しているという。今回、このブライトドロップをシボレーブランドとして事業展開することで、その系列ディーラーを通じ幅広く販売展開できるという。

シボレー担当のスコット・ベル副社長は「ブライトドロップをシボレーのラインナップに加えることで、シボレーならではの信頼性と幅広いアクセシビリティに先進的なEV技術を組み合わせることができる。この動きは当社のEV製品を強化し、業界をリードする商用ブランドとなる」と話す。

商品名は「シボレー・ブライトドロップ400/600」で、荷室の大きい600と標準タイプの400の2モデルをラインナップする。GMでは、市街地と高速道路を合わせた航続距離が272マイル(約438キロメートル)としている。引き続き、カナダのオンタリオ州インガソルのCAMI組立工場で生産する。(2024年8月30日)