• 2025-01-25

欧州、2024年の新車販売は0.8%増の1,063万台

欧州自動車工業会(ACEA)は21日、欧州(27カ国)での2024年の新車販売台数が前年比0.8%増の1,063万2,381台だったと発表した。電気自動車(BEV)販売は、購入助成を廃止したドイツなどでの大幅減が響き同5.9%減の144万7,934台にとどまるなど、電動車の伸び悩みが全需を圧迫した。

EUにEFTA(欧州貿易自由連合)に所属するアイスランドとノルウェイ、スイスの3カ国、そして英国を含めた計31カ国の新車販売は、同0.9%増の1,296万3,614台だった。主な国別では、ドイツが同1%減の281万7,331台、英国は同2.6%増の195万2,778台、フランスは同3.2%減の171万8,412台、イタリアが同0.5%減の155万9,229台だった。EVなどへの補助金プログラム「MOVESⅢ」を延長実施したスペインが同7.1%増の101万6,885台と100万台超えした。

EU27カ国での燃料別販売台数は、BEVが同5.9%減の144万7,934台と150万台を下回った一方、ハイブリッド車は同20.9%増の328万8,862台となった。ガソリン車は同4.8%減の354万2,755台、ディーゼル車は同11.4%減の126万7,741台にとどまった。BEVは伸び悩んでいるが、ガソリン/ディーゼル車のICE離れが進んでいる市場実態を示した。燃料別割合は、BEVが昨年の14.6%から13.6%に、PHVを含む電動車が22.3%から20.8%にそれぞれ減った半面、ハイブリッド車は25.8%から30.9%へと大きく伸ばした。

国別のBEV販売は、英国が同21.4%増の38万1,970台となり、同27.4%減の38万609台だったドイツを上回り首位になった。フランスは同2.6%減の29万614台、オランダは同16%増の13万2,166台に増やした。(2025年1月22日)