ステランティスは27日、2024年業績を発表し、営業利益が前期から83%減、6分の1となる36億8,700万ユーロ（6,018億円）にとどまった。12%減となる販売減が、主要市場である北米での大幅な減収益に見舞われたのが響いた。

新車販売は12％減の541万5千台

2024年の新車販売台数は前年比12.2%減の541万5千台で、南米以外の世界主要市場で販売減となった。マセラッティは同59.2%減の1万1千台だった。

マセラッティ、営業赤字に転落

営業収入は前期比17.2%減の1,568億7,800万ユーロ（25兆5,772億円）にとどまり、営業利益は同83.5%減の36億8,700万ユーロ（6,018億円）へと6分の１に縮小した。調整後営業利益は同64.5%減の86億4,800万ユーロ（1兆4,130億円）。純利益は同70.4%減の55億2千万ユーロ（9,013億円）と大きく落ち込んだ。

営業収入の減少は販売減が主要因で、前期に比べ286億7,500万ユーロ（4兆6,852億円）減収。一方、研究開発費はほぼ前期並みの57億8,400万ユーロ（9,450億円）だった。中国とインド、日本を含むアジア地域の事業利益は前期の5億200万ユーロから5,800万ユーロの赤字に転落し、マセラッティ部門の営業利益も前期の1億4,100万ユーロの黒字から2億6千万ユーロの赤字に4億ユーロの減益となった。（2025年2月28日）