
フォードモーターは10日、フォード・ヨーロッパの社長にジム・バウンビック上級副社長を昇格させる人事を発表した。11月1日付。後任には、ゼネラル・モーターズ出身のサム・バジル氏が10月13日に入社し副社長(先進製品開発・プログラム計画担当)となる。また、製造部門では米州製造担当副社長のブライス・カリー氏が、全世界の製造と安全を統括する最高製造責任者(Chief Manufacturing Officer)に昇格。欧州・IMG産業運営担当のキアラン・ケイヒル氏がカリー氏に報告する体制となる。
フォード・ブルーのフリック社長がリンカーン事業も統括
一方、フォード・ブルーおよびモデルeのアンドリュー・フリック社長が、リンカーン事業も統括。ガソリン車・ハイブリッド車・EVの世界販売部門を一体化し、ブランド横断的な販売戦略を強化する。長年フォードの技術開発を支えたチャック・グレイ副社長(車両ハードウェア工学担当)とダレン・パーマー副社長(EVプログラム担当)が退任を表明。グレイ氏は12月1日付で退任し、後任には電動化推進部門ディレクターのチャールズ・プーン氏が11月1日付で昇格する。パーマー氏は11月1日付で退任予定で、マスタング・マッハEやF-150ライトニング、E-トランジットといったEVの成功を支えた。
ジム・ファーリーCEOは「今回の人事は、世界中の顧客に最高の品質と製品を届けるという当社の使命を反映している」とコメント。フォードは新体制の下、電動化と品質改革を軸に、フォード+戦略をさらに加速させる構えだ。(2025年10月10日)