タタ・モーターズは5日、タタ・パワー・リニューアブル・エナジー社と提携しインド西部にあるプネ工場で12メガワットピーク(MWp)の太陽光発電プロジェクトに取り組む。タタはプネ工場での太陽光発電を20.73MWpに拡大し年間1750万ユニットを発電することで、年間1万2400トン以上のCO2削減をめざす。
タタ・モーターズとタタ・パワーの子会社「タタ・パワー・リニューアブル・エナジー・リミテッド(TPREL)」は、タタ・モーターズの商用車を生産するプネ工場で、新たに12MWpのオンサイト・ソーラー・プロジェクトを開発するための電力購入契約(PPA)を締結した。毎年1,750万ユニットを発電し、プネ工場で必要な年間発電量の約17.2%を補い、年1万2400トン/kWh以上のCO2排出を削減できるという。
この太陽光発電プロジェクトは今後6カ月以内にテスト運転が開始される予定だ。新たに12MWpを発電することで、タタ・モーターズ全体で計20.73MWpの発電量を確保することになる。同社では今後、数年間でプネ工場の太陽光発電容量を拡大し、再生可能エネルギーの需要増に対応する方針だ。
タタ・モーターズ社商用車事業担当副社長のヴィシャール・バドシャー氏は、「タタ・モーターズは持続可能性に専心し、ネット・ゼロ・エミッションを目指している。当社の戦略には、工場を脱炭素化するため、敷地内外の対策を通じて再生可能エネルギーの利用を増やすことが含まれており、プネの太陽光発電施設におけるタタ・パワーとの協力で当社がめざすは再生可能エネルギー目標への重要な一歩となる」と述べた。
タタ・パワー・リニューアブル・エナジー社(Tata Power Renewable Energy Limited)とタタ・モーターズ社は、ウッタラーカンド州パントナガルで16MWpの太陽光発電プロジェクトを共同で開発したことがある。タタ・パワーはインド最大の総合電力会社で、従来型・再生可能エネルギー、電力サービス、太陽光発電の屋上やEV充電ステーションを含む次世代顧客ソリューションなど、電力バリューチェーン全体にわたって事業を展開している。