• 2024-06-26

アウディ「Q4e-tron」改良。ブリュッセル工場でも生産へ

アウディは21 日、主力モデルのコンパクト電動SUV「Q4e-tron」を改良し、2024年モデルとして26日に発売する、と発表した。リアアクスルに永久磁石式同期機(PSM)を採用し航続距離を延長したほか、オプションでアシストレーンチェンジ機能を追加した。価格は5万2950ユーロ(832万円)から。

アウディの「Q4 e-tron」は同社EVラインアップの主軸モデル。2024年モデルは、新たにチューニングされたサスペンションでの動力性能の向上はもとより、走行後や充電後にバッテリーが一定の温度閾値を超えた場合など、車両のサーマルマネジメントシステムがバッテリーを冷却する「ポストコンディショニングシステム」を始めて搭載した。PSMの採用により、例えば「Audi Q4 Sportback 45 e-tron」の航続距離はWLTP値で最大562kmに達するという。
また、標準装備も充実した。フルデジタル10.25インチインストルメントパネルのアウディバーチャルコックピットが装備されたほか、ラゲッジコンパートメントリッドの電動モーターやフロントシートヒーターも標準装備となった。新しい「Edition Sライン」には、ブロンズマットの5Wスポークスターデザインの21インチホイールやダーク化されたマトリクスLEDヘッドライトなどを装備し、同時にブロンズ仕上げのアウディリングがスポーティなアクセントを加えた。

アウディは年末から、ツヴィッカウ工場に加えブリュッセル工場でもAudi Q4 e-tronモデルシリーズを生産する。EV需要の高まりに対応し増産体制づくりを急ぐ。 ブリュッセル工場は2018年に同社が初めてEVを生産した工場で、プレミアムセグメントでは世界初のカーボンニュートラル認証を受けた量産工場でもある。昨年12月からは「Audi Q8 e-tron」と「Audi Q8 Sportback e-tron」の生産も始めた。同社はすべての工場をEV生産拠点に転換する計画で、インゴルシュタット工場でもEV生産を予定している。