ボッシュは6日、欧州とインド、米国でにデジタル・ロジスティクス・プラットフォーム「L.OS」を事業化した、と発表した。同社は昨年、米国のクラウド・プロバイダーの「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」と提携しており、物流事業者へのオープン・プラットフォームの事業化をめざしていた。ボッシュでは2030年までに、同事業で約5億ユーロ(約795億円)の売り上げをめざす。
新サービスのL.OSは、世界の物流会社がアクセスできるロジスティクスのためのオープン・プラットフォーム。すべてのプロバイダーに開かれたプラットフォームとして、業務のIT化に素早く取り組むことができるという。このサービスを欧州とインド、米国で合わせて50社の事業者が採用したという。これにより、インドでは効率的な車両・輸送管理を行うルート・プランニングや駐車プランニングのためのボッシュ独自の測位ソリューション「TrakZeus」を利用できるほか、欧州では輸送管理システムに安全なトラック駐車場予約を可能にする初のサービス統合をL.OSで追加、開始した。また、米国では専用の輸送管理システムがフリート向けにオペレーションを簡素化して運用された。
ボッシュは2030年までに、こうしたロジスティクス・サービスを全世界で展開し約5億ユーロの売り上げをめざす。このため、400人以上の専門部隊を設け、さらに強化していく方針だ。