ボルボ・カーズは4日、3月の世界での販売台数が前年同月比25％増の7万8,970台となり、単月としては過去最高を記録した、と発表した。新型BEVの「EX30」が大きく販売を伸ばしたほか、欧州と米国での販売も好調だった。2024年第1四半期（Q1,1~3月）の販売台数は18万2,687台で、前年同期に比べ12.1％増だった。

「XC60」の人気根強く販売トップ

3月の地域別販売台数では、欧州が前年同月比32.7％増の3万9,756台と大きくのばした。このうちBEVが小型SUV「EX30」の発売が大きくけん引し同66.4％増の1万4,967台をマークした。米国も好調で同49.7％増の1万5,315台となった。しかし、BEV販売は1,038台から351台に3分の1に縮小した。中国はと同20.6％減の1万4,005台と低迷した。欧米での販売増が3月の世界販売での新記録をけん引した格好で、全世界に占める地元・欧州の販売割合は50％を上回った。

3月の車名別販売台数は、「XC60」が22,402台（前年同月比23.8％増）で引き続きトップで、次いで「XC40」が20,557台（同横ばい）、「XC90」が10,826台（同10.2％増）だった。

「EX30」販売強化に注力

ボルボ・カーズのチーフ・コマーシャル・オフィサー兼副CEOであるビョルン・アンウォール氏は、「プラグイン・ハイブリッド車やマイルド・ハイブリッド車とともに完全な電気自動車を適切な組み合わせで提供するという、私たちの戦略と製品の多様性の強さを反映している」と話し、今後数カ月はEX30の販売強化に注力する予定だと付け加えた。（2024年4月4日）